熱中症対策
- 2016.11.14
- 労災・安全衛生
目次
熱中症を予防するには
- 室温を下げる
- エアコンを使用する
- 涼しい服装にする
- 陽射しを避ける
- 木陰の利用
- 帽子・日傘の利用
- 水分補給をする
- 運動を避ける
熱中症の予防・治療には何を飲めばよいか
塩分と水分の両者を適切に含んだもの(0.1~0.2% の食塩水)が推奨される(1C)。現実的には市販の経口補水液が望ましい。(熱中症診療ガイドライン2015 – 厚生労働省)
熱中症では水分とともにNa など電解質の喪失があるので、Na 欠乏性脱水が主な病態であり水分の補給に加えて適切な電解質の補給が重要である。
そのため、熱中症の徴候を認めた際には特に塩分と水分が適切に配合された経口補水液(ORS:Oral Rehydration Solution)が適切である。
暑さ指数(WBGT)を活用する
暑さ指数とは熱中症を予防することを目的とした指標
暑さ指数とは
- 熱中症を予防することを目的とした指標
- 労働環境や運動環境の指針
- ISO等で国際的に規格化されている
暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。
単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。
暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標 で、人体の熱収支に与える影響の大きい①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。
暑さ指数(WBGT)は労働環境や運動環境の指針として有効であると認められ、ISO等で国際的に規格化されています。
(公財)日本体育協会では「熱中症予防運動指針」、日本生気象学会では「日常生活に関する指針」を下記のとおり公表しています。
労働環境では世界的にはISO7243、国内ではJIS Z 8504 「WBGT(湿球黒球温度)指数に基づく作業者の熱ストレスの評価-暑熱環境」として規格化されています。
WBGTの測定
熱中症対策グッズ
参考
- 熱中症関連情報 |厚生労働省
- 職場における労働衛生対策 |厚生労働省
- パンフレット「職場の熱中症対策は万全ですか」http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000116152.pdf
- 環境省熱中症予防情報サイト
- 気象庁|熱中症から身を守るために
- 救急救助 熱中症情報 :: 総務省消防庁
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