育児中の労働者の3歳の壁って何?
- 2018.08.20
- 出産・育児
3歳の壁
3歳の壁は、子育てをしている世帯に生じる壁です。
短時間勤務が終了する
育児短時間勤務は、3歳に満たない子を養育する労働者に対する措置として、法律で義務づけられた制度です。
原則として、希望すれば1日6時間の時短勤務を選択できるようにする制度です。
3歳以上の子を育てる場合には、短時間勤務にしなくても法律上問題ありません。
そして、これこそが3歳の壁です。
自分や配偶者の実家が自宅の近所にあり、気軽に子育てのヘルプをお願いできれば良いのですが、遠方にあるなどして気軽に子育てのヘルプをお願いできない場合には、就業時間が遅かったり通勤時間が長時間であると、保育園のお迎えが間に合わずフルタイム勤務が行えなくなります。
そうなると、考えられるのは次のようなことです。
- 会社を退職する
- パート等に身分変更する
- 遅くまでやっている保育園に転園する
小学校入学時の壁でもある
実はこれ、小学校に入学したときの壁でもあります。
小学校には3年生くらいまで入れる学童保育というものがある学校も多いのですが、学童保育の終わる時間も18時頃までが多く、やはりお迎えが間に合わないことが多いのです。そもそも、定員オーバーで学童保育に入れない児童もいます。
貴重な人材が失われる
法律上は、育児短時間勤務は3歳までですが、会社独自に制度を作ることは可能です。
3歳の壁や小学校入学の壁に突き当たったときに選択するケースでは、会社を退職したり、可能ならパートに切り替えるというケースが非常に多いです。
パートに切り替える場合でも、会社を退職して別の会社でパートになるというケースもあります。
人材不足の昨今、小学校3年くらいまでは少し早めに終業できる制度を整えるのが必要です。
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