社会保険労務士会の政治連盟は脱退できるのか

社会保険労務士会の政治連盟は脱退できるのか

社会保険労務士(以下 社労士)の試験に合格し社労士を名乗ろうとすると、社労士会に加入(登録)しなければなりません。

その際に政治連盟というものに同時に加入することになるのですが、この政治連盟は脱退が可能でしょうか?

社労士の登録には費用がかかる

社労士の登録資格には種類があります。

    1. 開業登録
    2. 勤務登録(非開業)
  1. その他登録(非開業)

です。

社労士会への登録は有料で、登録資格の種類によって年会費が異なります。(都道府県によって、年会費は異なります。)

社労士会に登録をする時には、この登録以外に、政治連盟という団体に加入することになります。

政治連盟は社労士会とは別の団体で、加入すると社労士の年会費とは別に政治連盟費というものが徴収されます。

政治連盟を退会できないと思いがち

政治連盟は、社労士会への加入の際に自動的に加入されてしまいます。正式には自動ではないのですが、一緒に書類が送られてくるので、セットで加入しなければならないものだと思ってしまいます。

そのため、脱退できないと思われがちですが、脱退が可能です。

政治連盟の脱退の方法

社労士政治連盟からの脱退は簡単で、所属する都道府県の社労士会に連絡するだけです。

都道府県会によるかもしれませんが、拍子抜けするほど簡単に脱退できます。引き留めなどはされません。

政治連盟費は、社労士会費と比べれば大した額ではありませんが、余計な出費はしたくないものです。
脱退したいんだけど、と悩んでいる場合は簡単に脱退できますので都道府県社労士会に連絡するのをおすすめします。

社労士政治連盟とは

社労士政治連盟の活動は、下記のように社労士制度の維持にとって必要な活動になります。
この記事も政治連盟脱退を推奨するものではありません。

社会保険労務士法は、議員立法(内閣でなく国会議員自らが法律案を作成し国会へ提案すること)により成立した法律です。議員立法により成立した法律は、その改正も議員立法により行われることが通例になっています。内閣提案の法律(閣法)の場合は、主務官庁が改正法案等の準備を行いますが、議員立法の場合は、団体自らが改正内容を各政党や国会議員に繰り返し要請し、国会に提出していただける国会議員を決め、議員立法として改正法案が国会に提出されるよう理解と協力を得なければなりません。
閣法、議員立法のいずれにおいても国会議員への対応が必要です。そのためには、日頃から国会議員等への選挙の支援や日々の支援活動により、社会保険労務士制度の理解を深めてもらい、法改正の要望などいざというときに積極的に協力していただける環境を整えておく必要があります。
政治連盟の政治活動は社会保険労務士にとって、社会保険労務士制度の改善、社会保険労務士の円滑な業務の遂行、社会保険労務士の社会的・経済的地位の向上のために欠かせないものであり、そのための支援体制の構築といえます。